母から 笑顔が、消えて
広い個室に 寒さ 寂しさが 漂う…
母も闘病 病院疲れを
細く小さく
なった 身体で 感じて居るのだ。
私は 声がけを いっそう増やして
笑わせたり 戯けたり
愛する母に
前向きな気力を 思い出して 病に
勝って欲しいのだ、、
母の両手には
可哀想に 布のミトンの上に
更には
大きな プラスチックのミトンが
ストレスや 辛さから
点滴を触ったり
かいてしまうから の拘束だ(泣)
母は コレを 外してと
幾度も 辛い身体で
声を絞る
私は これは治療なのよ
我慢して頂戴ね
を繰り返したが
やはり 見るに耐えずに
右手のミトン 身体の拘束ベルトを
外した―
私が見ているから
大丈夫だ…!!
母は 安心して
私に小さな声で 楽よ
優しいのね
有難うと。
私は 必ず
帰る際には センサーマットの位置
ナースコール スイッチオン
身体の拘束
ミトン装着
そして 母の体位変換を
気を付け 指差し点検した。
帰り際に 氷枕を頼んだが
2時間近く 持って来ない💢
これでは
安心して寄託出来ない!
はい 交換しときますよと
看護士に言われてから
帰れずに
母の熱は上がる
看護士を探し周り
やっと 見つけて
母の熱を伝え 目の前で 氷枕を作るのを
怒り💢の 気持ちで 見た
私が 面会時間を過ぎて
夜の 10時に やっと
氷枕が
母は 頭を冷やされ
気持ちいいわ
と 寝入った。
顔は真っ赤だ。
私は冷たく 絞った タオルを巻いて
ビニール袋に入れて
母の脇の下に入れて オデコには
ひえピタシートを貼り
母の背中を 早く治れ治れ
熱が下がり 必ず 治る 治るを
繰り返した
母の安堵した顔が
私を勇気づけて暮れた。
看護士が 二人
部屋に来た まだいらしたのですか!?
今日 泊まりますか?
何故か 喧嘩ごしの声だ
一瞬 悩んだが
いえ アイスノンを待って居たら
この時間です
母を起こさぬ様に
静かに帰りますよ
母を本当に連れて帰る衝動に
かられ
辛かったが!!(泣)
自分の身体のセルフケアも大事だ
と感じていた
看護士には 全てチェック確認
しましたから
後は 宜しくお願いしますと
我慢して
笑顔いっぱいに 頭を下げた
部屋
には小さな音量で
クラッシックが
流れている
帰りのタクシーを 呼ぶ気力さえ
無くし
缶コーヒーを飲みながら
一人
誰もいない 広く暗い病院の ソファー
に座り
ふうーっと 私には珍しく ため息を
つき 両腕を回し
その場で行進した
タクシーを呼び
明日は 母に何をしてあげれるか?
解熱しています様に を!
タクシーの中で 考え
車窓からの 移りゆく景色を
呆然と眺め 知らずに
両目から 大粒の涙が 止めどなく
流れた
病院のミス
不信感︙
折角 退院間近に〜頑張った母に
と 悔しく 本当に母が不憫で
泣き叫びたかった。
明日は
又 頑張ってくれて居る
母の闘病の 頼もしい相棒になるぞ!!
涙が枯れたら
覚悟が 強まった。
頑張れ母上
頑張れ 私!!