ホームの方から 早々と
入所 お願いしますと
電話が入り
私は 我が家で 優しく微笑む
美しい母を やはり
私が 同時に 倒れ
命を 落としても
やはり 母の居場所は 我が家だ。
介護でも 大変でも
母の存在感 気高さは
我が家を盛り上げて 呉れる。
しかしながら 悩みに悩み
夜も寝ずに 一人決断した。
私の身体が 壊れたら
母の先々を 誰が 見守って
愛を 込めて やれるのか。
胸は引き裂かれ
何も知らぬ母には 何も言えず
私が病だから 母には
他に綺麗な お部屋を借りたのよ
私が 度々 行くわ
大丈夫? 毎日繰り返し
涙を隠し 母には心で詫びて
ごめんなさいを 繰り返し
母には 明るく優しく
語り 続けた。
そして ホーム用のカーテンを誂え
家具や 必要品を 静かに揃えだした。
私は 自分が許せなく
自らん恨み 落ち込んだ。
母を 手放す
凄い決心だ。
隠れては 泣き
良い方向に
二人が 運ばれる事を
ひたすらイメージし 神仏に命を掛けて祈り
倒した。
ケアマネージャーは
本当に お母様を 入れるの?と
今更 不憫な顔つきで
私に 幾度も 聞いた。
心臓が止まる思いながら
はい そう思って居ます。
極力 私がホームに 通いますから
と 私の目は 多分 虚ろ
これは 本当に親不孝な決心
だが 共倒れする リスクは
避けねばならない
自分を 冷たい悪魔かと
落ち込み
身体の力が 抜けた…
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