#最終期
#在宅介護
#誤嚥性肺炎
私は 母の回復を願い 新しいフロアーの
医師や介護士さんらが
良い方達で しっかり
母を診察 丁寧な介護に携わって呉れる事を
願いながら
エレベーターを母の肩を抱きしめながら
特別室の介護士さんらと
新しいフロアーのナースステーションに
声を掛けて 先ずは 介護士長という
又 初めて会う 女性に挨拶をした。
何だか 心細い方だな(汗)
随分 特別室の面面と違うな……内心ショックを
受けたが
一応 ナースステーションに
居る 介護士さんの 顔と名前を
見ながら 一人一人に挨拶をした。
その間 母は一番奥の ナースステーション
斜め前の個室に 移されていた。
母の名前の上には 重篤患者を示す赤丸シールが
まだ 貼られた………
もう 黄色……中程度に(泣)
シールを見つめて佇んだ。
赤丸シールを見つめて スマホで撮影した。
必ず 赤丸→黄色ー そして白丸になり
退院させて 我が家で訪問医療 訪問介護
最期の親孝行に 私が!!
徹夜の介護も 惜しまずに 母の傍に
必ず居て 安心感を与えたい。
部屋は広く ベッドも大きめで
窓も広く ナースステーションが近い
のは 少し安堵した。
母は既に ベッドに座らされていた。
先程の輝く笑顔から
不安げな 元気のない雲った顔付き。
角度が辛そうなので 私が
大丈夫よ ゆっくり ゆっくりだから
目眩はしないわ
と 母と目を合わせながら 目線を合わせながら
本当に ゆっくり ゆっくり
ベッドの角度を上げ70度位にした。
母は ああ、 楽に成ったわ
と 少し笑みを浮かべて呉れた。
あの角度は 私だって
呼吸がしずらいわ
とカチン!と 来たけれど
今日 引っ越したばかりだから 仕方ないか?
徐々に 介護士さん 一人一人に
穏やかに 明るく 母の状態やサジェスションを
伝えながら
より快適な入院生活を
母に送って貰わなければと
考え直した。
そして 新しい介護士さんらが4人程
入って来た。
母の身体のチェックを開始しようと
いきなりのスピード!でベッドを
真っ平らに下げた!!
母は 目眩が
目眩がする 止めて!!と!
ベッドを柵に
細い腕で 必死に掴んで居る。
私は
まさか!!(汗)
嘘!!信じられない。
悪夢だ!
母の年齢や 病状を考えてください!
物を扱うみたいで いきなりは
酷いですよ!!
何故?声がけをしながら
ゆっくり 患者さんの顔色 状態を見ながら
出来ないの!?
母は吐きたい 気持ち悪い……と私に
震える小さな声で 訴えた。
全身も 震えて
ガクガクしている
若い介護士さんに 早く 洗面器を!
急いで!と つい 命令口調になった。
吐いたものが 気道に入れば
更に治療が遅れ
万が一 また 肺炎に!!
私は 介護士さんと二人で
母の体勢を 整えて
大丈夫よ
吐きたいなら 此処にと
私は バスタオルやタオルを 咄嗟に
母の顔横に 置いた。
母の顔を 横向きにさせた。
真っ直ぐに嘔吐すると
嘔吐した物が気管支に流れ込むからだ。
他の介護士さんは
本当に申し訳ありません……と
私に謝ったが
申し訳ありませんじゃ
済まないですよ。
今は 特別室から 笑顔で 此方に
移って来たばかり
幾ら 母の状態を 万全に把握していなくても
氏名には赤丸シール
引き継ぎや 看護サマリー
電子カルテを 見て居ないのですか!?
肺炎を患って居る患者に
する事ではないでしょう❢
普通のお年寄りでも
この様な事をされたら
どうなるの?
私は 更に
看護学校で 何を学んで来たの?
何人の患者さんを看て来たの?
貴女達にも 大切な親 お年寄りの家族が
居るでしょ
この様な事をするの?
母を抱きながら つい 叱って居た。
母の為に
母以外の患者さんの為にも!と!!
穏やかな安心感を
抱ける病院 病室を願ったのが
何故??
本当に唾液でも 誤嚥に繋がり
肺炎を起こすと 言うのに………
死に繋がる怖ろしい病だ。
特に身体の弱った高齢者 老人には。
何の為の入院継続か?
情けなくなり
母が不憫で 私迄 目眩がして来た。
危なっかしい………
今迄の緊急病棟〜
特別室での治療に頑張り
母は何とか 口から
ソフト食 嚥下食 プリンなどを
摂れる状態に 回復して来て
笑顔を見せて呉れて
素晴らしい塗り絵 デッサンすら
出来る!
なのに………何故?
母は暫く 真っ青な顔で
気分悪そうに 私が渡したタオルで
目を伏せて居た。
母に謝りながら
摩すりながら お家に帰ろうか?
と つい 私は口にした………
訪問医師とケアマネジャーに
連絡をして
又 カンファレンスを開き
退院を願い出よう!と 頭の中は混乱していた。
先程の介護士長が
恐れ入ります
御母様 大丈夫ですか!?
本当に
本当に申し訳ありませんでした。
お嬢さんに適切な対応を
本当に申し訳ありません……
頭を下げる。
頭を下げても 万が一!
私は
在宅介護で
母が肺炎を起こして居ない時 でも
ゆっくり 下げるわよ
ゆっくり 上げるわよ
大丈夫? と明るく大きな優しい声がけと
顔色を
見ながら ベッドの角度も慎重に
看て来た。
事実の事だ。
私は半ば 緊急病棟や特別室のスタッフ
我が家での 訪問医師 訪問介護
私の介護と あまりにも
掛け離れて居るので
呆れからか? 怒りやら
どーっと 疲労が出て 座りたくもなり
脳内もコンフューズして………
なので
介護士長に 長々と 説明は
避けたが
くれぐれも とおとい命を
唯一無二の 命を
もっと しっかり
一人一人の介護士さんらに
敬う心と 愛情を 持ちながら
けして
流れ作業に ならぬ様に
介護に…精進して欲しい旨を
静かに 語った。
そして
私に謝らず 母に
丁寧に 反省して 謝って下さいと
伝えた。