いよいよ 土曜日 12時
母の介護 昼の薬 食事を済ませてから
チャイムが鳴った
何時もなら 俊敏に動ける私
動かねば ならない私は
冷たいドリンクを ゆっくり飲み
ゆっくりオートロックを解除して
母には 少しだけ
お客様だから待っでいて頂戴ねと
優しく頬を撫でて 手を繋ぎ
母も 誰?と 不安げな顔つきで
私を見上げた
大丈夫よ
お薬の お話よ
すごし お昼寝を していてね
安心してね 指切りゲンマンよ。
私は 母に笑顔と 頬にキスをして
直ぐだからね と。
男性 館長 副館長が
居間に 入り
座る
挨拶をしてから
母の生まれた場所 生きてきた道のり
貯金額 家族構成 持病
性格 病の経験など
細かく 書類を 見ながら
質問 確認していった
田園調布ですかぁ!?
母の生まれ 育ち等を
聞いた途端 何かをメモしていた
私の感で
本当に入所決定だな……と
寂しさ 不安を感じた。
2時間位 話をして
帰り際に 母はお昼寝していますよ
と 声を掛けると
ちらっと 母の部屋を除き
大丈夫ですよ
近いうち 3日位して
お電話致しますねと
丁重に 挨拶をして
帰っていった。
私は 空気を入れ替え
独り言
母上 本当にごめんなさい(_ _;)
なんでも 無いからね
まだ考える 時間は有るし
一人で お昼寝させて
ごめんなさいね
私は 深呼吸しながら
スイッチを入れ替え
テンションを上げた!
しかし やはり 施設面談は
本当に嫌な物と
繰り返し 感じていた
母の体調の チェックを
そっと スタートした。
母が私の顔を見ると
安心したように 私の名前を
繰り返し 笑顔で読んでくれた。
私も 安堵して 嬉しくなり
幾度も 母上ちゃん を繰り返し
ずーっと一緒だからね!
安心しながら 幸せに
お家で 暮らしましょ
母も うん そうね
幸せよ !
と 麗しそうに
答えてくれた。
又 私は 母との2ショットを
大切に 何枚も撮った。
そして 母のベッドを調整し
とろみ カルピスを 用意したら
ピンポン チャイムが鳴り
ヘルパーさんの来訪である。
母の口に少し カルピスを
含ませた
ヘルパーさんが来たわ
又 後で ゆっくり
二人で 飲みましょうね!
母は 少し残念そうに
しかし
私の茶目っ気ある 仕草に
うん そうねと
無邪気に笑って 呉れた。
その美しい 無邪気な笑顔が
私の 心を 泣かせた………
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